【 湯 殿 山 神 社 】
≈1044m(湯殿山神社) 1670m(姥ヶ岳=最高点)
2021_09_21 累積登降差 : +902m -902m 歩行距離 : 8.9km 所要時間 : 7時間50分
[姥沢P]08:05→08:23<月山リフト>08:36→09:12[姥ヶ岳Δ]→09:32[金姥分岐]→10:26[装束場]10:34→11:15【 湯殿山神社 】11:45→12:40[装束場]12:52→14:11[金姥分岐]→14:44[姥ヶ岳Δ]14:52→15:25<月山リフト>15:39→15:55[姥沢P]
★ 今回は「山登り」ではなく「山降り」。リフトと歩きで姥ヶ岳まで登り、そこから約650m降った所が目的地の湯殿山神社。姥沢駐車場より標高が100m以上低い。帰りは一気にそれを登り返すという、普通の逆パターン。登山はやはり、往路はキツイが帰りは楽なパターンが精神的にも肉体的にも安全だ。
★ 当初は月山ネイチャーセンターから玄海古道で湯殿山神社まで行く予定で、6月に下見までしていた。だが、ここ2日ほど快晴で、麓から月山が綺麗に紅葉しているのが見えたので、月山の紅葉狩と湯殿山神社参拝を両立させるべく、姥ヶ岳から降るルートに変更した。それが奏功して紅葉の月山の絶景を撮れたし湯殿山神社の参拝も叶った。玄海古道はブナが紅葉した10月下旬頃にまた行ってみたい。
★ 金姥分岐から湯殿山神社まで下ったのは、実は初めてではない。月山の三角点標高が1980mなので「1980年は月山の年」と言う事で登る人が多かった。自分も会社の仲間と月山に登って、月光坂を降って湯殿山神社に参拝した。今、月山の標高は1984mなのだが、当時、1984m独標は設定されていなかったので、三角点標高を月山の標高としていたという事だ。早い話、騙されたと言う事。なお、月山神社は1984mより更に高い。
★ 41年振りの月光坂は記憶通りの難所で、あの時は降りだけだったが、今回はそこを登り返した。鉄梯子は記憶に在った通り急峻で、帰りの登りは、果たして登り切れるか些か不安がよぎったが、何とか登り切って装束場に帰り着いた。だが、そこから姥ヶ岳まで350m近い登りが待っている。復路が登りというのは精神的に応える。加えて、リフトの最終が16時なのか16時30分なのか忘れてしまい、16時に間に合う様急がざるを得なかったのも精神的に応えた(16時30分が正解で、急ぐ必要は無かった)。
★ 目的の湯殿山神社だが、前回来たのは2002年。国道112号線から入り、大鳥居からバスか歩きかは忘れたが、一般ルートで参拝した。今年は丑年御縁年と言う事もあり、少しは苦難を味わう月光坂から参拝した。「語るなかれ、聞くなかれ」と云われ、松尾芭蕉「奥の細道」にも『惣て此山中の微細行者の法式として他言する事を禁ず仍て筆をとヾめて記さず』とある。私見だが、湯殿山(出羽三山)を信仰する者、運営する者、自治体はその伝統・文化を守り続けて欲しいと思う。Webで御神体の写真や、どういうものかの記述が見られるのは甚だ残念である。護るべき立場にある山形県庁のWebサイト「やまがた山」にある湯殿山の記述・・・は目に余る。
★ これで丑年御縁年の出羽三山詣は完遂。あと詣でたいのが東補陀落。弥陀ヶ原から降って行くのだが、剣ヶ峰という100m程の急崖が難所(多分、鉄梯子)らしい。できたら御浜池まで行ってみたい。