【 障 子 ヶ 岳 2 】

1482m


2021_10_04    累積登降差 : +1372m -1372m     歩行距離 : 11.5km     所要時間 : 10時間23分


[林道奥P]05:55→06:05[出合向沢]→07:28[小ピーク]07:35→08:19[乗越]→08:27[大クビト]→09:37[紫ナデ]09:45→10:14[小障子(北肩)]→10:30[小障子南鞍部]→10:44[ノゾキ]→11:22【 障子ヶ岳Δ 】11:33→12:02[ノゾキ]→12:13[小障子南鞍部]→12:29[小障子(北肩)]→13:00[紫ナデ]13:08→13:56[大クビト]→14:10[乗越]→14:51[小ピーク]15:00→15:59[出合向沢]16:06→16:18[林道奥P]
国土地理院地形図

★ 障子ヶ岳の紅葉は素晴らしい。月山、鳥海山など残雪の多い山は落葉灌木が発達せず草原が多いので、紅葉よりも草紅葉がメインとなる。その点、障子ヶ岳は山頂部までコミネカエデ、サラサドウダン、ミヤマナラ等で覆われ、少し下ではナナカマド、ハウチワカエデ、ムシカリ、タカノツメ等が発達している。今回、その紅葉を期待したが、5日程早かった。早いとは思ったが天気予報では晴天は今日までで、その後暫く天気が悪そうなので出掛けた次第。恐らく障子ヶ岳の紅葉ピークは10月9日前後なのだろう。
★ 障子ヶ岳は今年2回目となる。但し、残雪模様が目当ての前回(6/6)は紫ナデで引き返した。今回も良い写真が撮れれば頂上まで行かなくとも良いつもりだったが、時間的には頂上まで往復のスケジュールを組んだ。前回と違い秋は日が短いので、私にとってはタイトな行程である。因みに日の出、日没は6月6日が4:15-18:59、10月4日が5:37-17:17なので、3時間以上日が短い。
★ 今回は紫ナデにザックをデポして、カメラとサブザック(中に水と食料)だけで障子ヶ岳を往復した。全行程の30%以上を軽装備で歩いた訳だが、そもそもザックの中身は殆どが非常時のアイテムで、何事も無ければ全く使う事が無い。それでもやはり空身は不安で、小障子で帰ろうか、ノゾキ迄行ったら帰ろうかと弱気になったが、結局、頂上まで行ってしまった。こう言う登山が果たして正解なのか、些か疑問が湧く。
★ 紅葉の最盛期には確かに早かったが、それでも障子ヶ岳は素晴らしかった。頂上付近は十分に紅葉していたし、何と言っても間近に見る壮絶なスラブは息を飲む絶景である。そのスラブの縁を歩く爽快さはとても1500m足らずの山とは思えない高度感がある。
★ 障子ヶ岳は一般に南側から撮った写真を多く目にするが、その核心は北側から撮った姿にあると私は思う。だから逆光にならない内に小障子までは行ける行程とするのがお薦めだ。尤も、逆光の東壁も凄みがあって良い絵になる。
★ 今回は林道奥からのピストン行程だったが、ピストンのメリットは安全性(往路で下山路を確認済)が大きいが、外に今回の様にデポ出来る事や忘れ物、落とし物を回収できる点がある。今回、往路で落とした事に全く気付かなかったカメラの備品(ウェスと予備メモリ)を入れた袋を復路で見付け、驚きつつ回収した。尤も、復路で落とした場合は手の打ちようがない(経験がある)。
★ ところで、私は何時も単独行なのだが、山道を歩いていると後ろの方少し離れた所から話し声が聞こえるのです。複数の女性が話をしながら歩いている様な、そんな声が聞こえるのです。誰か居るのかと振り向いて聞き耳を立てると、誰も居ないし声も聞こえないのです。空耳です。4,5年前からこんな状態です。皆さんはそんな事ありませんか。