【 瀧 山 】
1362m
2022_06_14 累積登降差 : +760m -760m 歩行距離 : 5.7km 所要時間 : 5時間32分
[西蔵王放牧場P]08:20→09:02[横断道への分岐]→09:10[沢(右岸→左岸)]→09:30[胎内くぐり]→09:37[沢(左岸→右岸)]→09:57[二俣沢]→11:15[稜線丁字路]→11:33【 瀧山Δ 】12:00→12:21[大滝コース分岐]→12:46[姥神様]→13:21[放牧場上端]→13:32[うがい場]→13:52[西蔵王放牧場P]
★ 4月28日に西蔵王放牧場のオオヤマザクラ(大山桜)を見に行った。そこから瀧山山頂はすぐだろうと思い、初めて瀧山に登る事にした。西蔵王放牧場より上の知識は全く無いが、オオヤマザクラを見たのが放牧場の左(北)側の道だったので、その道を登りに使い、時計回りに降って来る予定だ。
★ 40分程登ると長峰コースを左に分けた先が二俣になっている。そこの案合板に依ると、直進は前滝コースという上級者コースらしい。右側の道は「中級者向き」コースへの接続道と言う事で、右の道を行った。地形図では沢を渡ってすぐ登りになる道が書いてある。きっと難路の前滝コースの迂回路だと思ってその道を登った。
★ 先程の分岐までは最近刈払された良い道だったが、この「中級者向き」コースは殆ど刈払されておらず道形が薄いが、『急な所や崖などが無いので「中級者向き」なんだろう』などと考えている内、「胎内くぐり」という大岩に出た。だがその先の道が全く分からず暫く道を探した。『これは引き返した方が無難かな』と思っていると、北の方にチラッと赤布が見えた。そちらに行ってみると先程の沢に出た。
★ 沢の上流には小さな滝が見えた(後で分かったが、これがコース名の「前滝」)。ルートが全く読めないがこの沢を登るのだろうか、と悩んでいると右岸にロープが張られた降り口が見えた。先程の分岐を直進した道がこの沢で合流し、沢を登るかの様にも見えた。だが現実に沢を登るのは不可能に見える。若しかした右岸に道がある可能性もあると思い、右岸の崖をロープで必死に登ったら「龍山川源流碑」があって、登山道が上に続いていた。それは崖のへつりやガレの登りなど、やたらロープが多い険しい道だった。
★ 少し先にある二俣沢まで来て考えた。『ここでなら引き返せるが、この先の中尾根を登ったら、もう引き返せないだろう。さあ、どうする。現在10:00で予定より30分遅れ。行程表では山頂まであと1時間15分。うーん・・・・よし、登ろう!』
★ 二俣沢から先が更に険しい難路。ロープが次から次へと出てくる。瀧山への登路がこんなにキビシイとは思っていなかった。その上、他に誰も居る気配の無い一人だけの苦行が延々と続く。一人ぼっちには慣れているが、この時は『誰か来ないかな』とつい声に出してしまった。すると、何と後続者が登って来るではないか。深山の単独行は全く苦にならないが、この時ばかりは『良かった!』と喜んでしまった。
★ 二俣沢から1時間15分で頂稜部の分岐に出た。自分が登って来たコースには縄が張られていた。「降りには使うな!」と言う事だ。全くその通り、ここを降るのは危険過ぎる。今日は雲が垂れ込めていて、熊野岳も雁戸山も見えない。蔵王温泉街がかろうじて見えた。
★ 瀧山山頂で、途中私を抜いて行った人と暫く話して、私が先に下山した。下山路は平凡な道だった。下山後また会った先刻の人も「面白味は無い」と言っていた。後で分かったのだが、往路の分岐の案内板に在った「中級者向き」とはこの下山路(姥神コース)の事だった。