【 豪 士 山 】

1023m


2022_10_26    累積登降差 : +708m -708m     歩行距離 : 8.4km     所要時間 : 6時間07分


[元宮キャンプ場P]08:33→08:41[豪士山登山口]→09:12[露岩地「花ノ肩」]→10:43[豪士峠水止り]→11:04[豪士峠]→11:27 【 豪士山Δ 】 12:06→12:27[豪士峠]→12:49[豪士峠水止り]→14:08[露岩地「花ノ肩」]→14:30[豪士山登山口]→14:40[元宮キャンプ場P]
国土地理院地形図

★ 登山口まで車が入れるか分からなかったので、少し手前の元宮キャンプ場に車を停めた。そこまでは事前に下見をしておいたが、どう停めたら良いか悩んで少し時間が掛かった。登山口までは10分余の林道歩きとなる。
★ 登山口から綺麗な水の沢(花ノ沢)を渡りジグザグ道(地形図とは異なる)を登って行くと「花ノ肩」と呼ばれる見晴らしの良い尾根に出る。日当たりが良く、誰もがここで小休止しそうな場所だ。赤松が良い具合に生えた、9月ならば松茸が採れそうな気配もするが、今はナナカマドなどの紅葉が美しい。
★ そこから先は紅葉した尾根を、右(南)側を巻きぎみに登って行く。キツい所はない。特にヒトツバカエデとミズメの黄葉が見事である。やがて山腹を巻く様になり、谷が近くなると「豪士峠水止り」という谷の源流部(水場)に着く。そこからジグザグに斜面を登り灌木帯に出ると豪士峠に着く。
★ 豪士峠から少し東に分岐があり、標柱に左:中ノ沢峠とあるのでそちらが旧街道なのだろう。右に行き、県境尾根を福島県側をほゞ平坦に巻いて行き、右折して急坂を登ると豪士山頂上である。頂上は福島県側にある。
★ 山頂では豪士峠付近で抜かれた後発の2人が休んでいた。駒ヶ岳経由の周回コースを行くらしい。ひかば越えから下る周回コースを教えてくれたが、初めて来る山で沢コースの下りは流石に無謀と辞退した。二人は「ひかば越え」で大休止すべく行ってしまった。後で分かったが、「ソロで生きる」人達だった。そう言えば、私は常に単独行(ソロ)だった。
★ 山頂からは西に置賜盆地と飯豊連峰や祝瓶山などが広々と見渡せた。南には栗子山塊の最高峰七ツ森(1219m)が正面に大きく聳え。周回コース上の焼枯(1075m)と駒ヶ岳(1067m)も確認できた。帰りは往路を戻った。
★ 今回は初めて県南の奥羽山系に登った(吾妻は別)。何故か足が向かなかったのは、登山道が在る山が限られていたからだろう。例えば栗子山は県南の代表的な山だが、登山道は無い。旧街道以外で唯一在ったのは龍ヶ岳の距離1.6km、標高差100mのみ。だから足が向かない。近年、「豪士山の会」が道を開いてくれたので、行ってみようと思い立った次第。
★ 初めて行った県南の山で、始めて見た(認識した)樹木がミズメ(水芽)とウラジロノキ(裏白の木)。月山や朝日、御所山などでは見た記憶が無い。飯豊山系でヤマグルマやアオハダを見たのとも、また違った驚きであった。やはり、山には登ってみるものだな、と改めて思う。