【 高 畠 駒 ヶ 岳 】
1067m
2022_10_31 累積登降差 : +997m -997m 歩行距離 : 10.4km 所要時間 : 7時間03分
[豪志山P]07:58→08:12[ひかば分岐]→08:23[信濃沢渡る]→08:40[沢分岐(戻る)]→09:00[林道奥標柱(再行)]→09:23[沢分岐]→09:25[斜面取付き]→09:52[尾根分岐]→10:24[展望台]10:34→11:05[P969]→ 11:22[P996]→11:56【 駒ヶ岳 】→12:35[P996]→12:51[岩稜]13:00→13:06[P996]→13:35[展望台]13:40 →14:01[尾根分岐]→14:28[斜面取付き]→14:47[信濃沢渡る]→14:59[ひかば分岐]→15:15[豪志山P]
★ 悔しい~っ! こんな悔しい事があろうか。あと15分早ければ駒ヶ岳の絶景写真が撮れたのに・・・。 駒ヶ岳のベストビューポイントは「展望台」から南に少し降った場所と往路で見当を付けていた。往路では時間が早く山に陰が多かったが、復路では順光となり、絶景が撮れると期待していた。だが、ポイントに着く15分前から湧き上がる雲の影に入り、それが撮れなかったのだ。悔しい~っ!
★ そもそも登り始めに『この道、違うかも』と疑い、引き返したため43分のロスが出たのがケチの付き始め。朽ちた林道の終点で信濃沢を渡ってから、いくら進んでも斜面への取付きが出て来ない。上流で沢の分岐を過ぎて『若しかしたら登り口を見逃したかな?』と思い、手遅れにならない内に再確認しようと引き返したのだが、実はあと1分少々先に進めば、その取付きに達したのだった。だから僅か1分少々が43分のロスとなり、絶景ポイントの15分遅れに繋がった事になるのだ。
★ 駒ヶ岳へのルートは地理院地図に記載がないので、WEB上のログ等を見て自分なりの地図を作った。その時に『朽ちた林道の途中か終点辺りに、右の斜面に登る道が在るのだろう』と勝手に思い込んでしまった。信濃沢を渡り右岸を相当な距離を進まなければならないとは、全くの想定外だった。引き返しても登り口が無く、再度登っている途中、後続者が来て ”この道で良い” と教えて貰い助かった。後で現地の案内板を見ると、確かに林道終点から先の道は信濃沢の右岸に書いてあった。私の事前分析が足りなかったのだ。
★ それにしても、このコースは素晴らしい。こんな絶景かつ爽快なコースが県南の殆ど無名な山に在ったとは驚きで、自分の無知を恥じたい程だ。先ず、沢から「尾根分岐」にジグザグに登る道がほゞブナの純林で、この時期、紅葉の見事さに足が進まなくなる。「尾根分岐」から上の稜線もブナ、ミズナラ、ナナカマドなどの紅葉が美しく、特にこの時期はヒトツバカエデの黄葉が目を引く。「展望台」から先は駒ヶ岳と登って来た紅葉の稜線、置賜盆地から飯豊連峰、朝日連峰、月山、鳥海山、蔵王連峰などが一望である。
★ 圧巻はP969とP996間の岩稜。標高1000mに満たず、然程目立たない「二こぶ山」だが、行ってみて驚いた。そこは両側が断崖の狭い岩稜にヒメコマツやヒノキ類などの灌木が生える風衝地で、雁戸山の蟻ノ戸渡よりもスリリングな場所だった。当然、眺望が抜群に良く、置賜盆地、飯豊連峰から鳥海山までは勿論、丁山地、神室連峰などが見渡せる。更に、登路では見えなかった吾妻連峰、栗子山なども展望できた。
★ それに比べ、駒ヶ岳本峰はブナ林に覆われ眺望は全く無く、二次林かと思わせるスッキリしたブナ林の美しさを除けば、余り魅力は感じられなかった。今回、写真で悔しい思いをしたのでまた来年この時期に行きたいが、「二こぶ山」迄で良しとしよう。
★ 登り始めに不安を感じ引き返したのは悪い判断だったとは思わない。山で疑義を感じたら、先ずは戻ってみるのが鉄則である。山をナメてはいけない。特に初めて行く山ではより慎重さが必要だろう。