【 月 山 】

1700m(牛首分岐)


2024_06_29    累積登降差 : +367m -367m     歩行距離 : 5.6km     所要時間 : 3時間45分


[姥沢駐車場]09:10→09:29《リフト》09:43→10:30[姥ヶ岳]10:36→10:54[金姥分岐]→11:25【 牛首分岐 】11:30→12:27《リフト》12:41→12:55[姥沢駐車場]
国土地理院地形図

★ 今日は15時から車の定期点検があるので、往復リフトで、姥ヶ岳に登り牛首まで回って帰って来るだけの行程。月山には何十回と登っているが、これは嘗てない軟弱な山行だが、時間が無いので仕方が無い。
★ まだ6月で山開き前なのだが、山の様子は7月上旬位の残雪量。温暖化の所為なのか、季節が10日程早く進んでいる感じがする。だから、例年一番花が多い時期なのだが、花は疎らであった。特に金姥分岐への降り斜面の花畑はもう終わっていた。今日は山頂に行かないが、山頂にはきっとクロユリやイワウメが咲いていただろう。残念だが、来年に取って置こう。
★ 当日は先に姥ヶ岳に登り牛首まで行って登山道を降りリフト連絡道で戻る行程だったが、牛首からの降りでガスが湧いて、道があやふやになる場面が在った。昔はコースを逸れないようロープが張らていたが、今はそれが無い様だ。私は多少ガスってもリフト迄は辿り着ける自信があるが、初めての人は不安になるだろう。特に真っ直ぐ下の四ツ谷川に降ると生死に係る。実際、遭難死した事例もある。視界が利かない場合は牛首から金姥、姥ヶ岳へと稜線の道を通った方が安全だ。
★ もう一つ。リフトを使わず登山道を下ると思われる人影が見えたが、この時期、登山道は雄宝清水で急な雪渓を横断しなければならず、アイゼン無しでは危険である。雄宝清水は姥沢小屋跡から近いので、上りなら諦めて戻れば良いが、下りではリフト上駅迄引き返すのは労力も時間も相当に大きいので要注意だ。
★ 兎に角、山は下りが危険である。上りは引き返せるが、下りは引き返すのが困難な場合が多い。それは数々の遭難事例から明らかだ。これは周回や縦走に限らず、ピストンの場合も言える。例えば融雪に依る増水(朝の往路では渡渉できたが、午後の復路では増水で渡渉不能)、岩場や急斜面(登りでは足場を目で確認しながら登れるが、同じ場所でも降りは足場が見えない事もある)。