【 横 川 堰 】
1220m(県境)
2024_11_04 累積登降差 : +381m -381m 歩行距離 : 8.3km 所要時間 : 5時間31分
[LIZA駐車場]07:56→08:34[三叉路]08:41→09:07[カン沢左股ガレ場]→09:34[県境]→09:54[横川堰管理道]09:59→10:10[2号隧道入口]10:20→10:27[一枚石沢取水口(戻)]→10:51[舟引林道終点広場]→11:00[1号隧道入口]→11:05[舟引林道終点広場]11:16→→11:22[冷水歩道口]→11:38[県境]→12:05[カン沢左股ガレ場]→12:33[三叉路]→13:27[LIZA駐車場]
★ 横川堰は1980年代後半に私の娘と行った事がある所。上山から須川上流に進み、古屋敷、萱平の先で舟引林道に入り、当初は横川林道で七ヶ宿に抜けるつもりだったが、分岐で、先ず左に行ってみようと左折した。そして着いた先が、今回行った林道終点の広場だった。そこには堰(用水路)とトンネルが在った。それが「横川堰」と呼ばれる事も分かった。
★ 後で地形図で見ると、確かに県境を越えた宮城県側の沢からの水路とトンネルが在り、山形県側の沢に繋がっているのが分かった。たが、当時はインターネットは今ほど発展しておらず、詳細を調べる事は出来なかった。「面白い構造物があるな」と記憶に残っていた。
★ 今年、蔵王には3回行ったが、エコーラインを降ってLIZAの所を通った時、左側(南側)に歩道の入口が在り標柱が立っているのに気付いた。地形図で確認すると横川堰まで繋がっている事が分かった。昔行った横川堰を思い出し、行ってみる事にした。
★ LIZAから横川堰までの歩道は良く整備されて、登降差も殆ど無くハイキングコースとしても良いコースと感じた。ただし、熊には十分注意が必要だろう。それにしても当日は快晴で、また紅葉も終盤だったので、4日前に行った高畠駒ヶ岳の日程と逆が良かったかなと、歩きながら悔やんだ。
★ 話は変わるが、横川堰と聞いて私は、当然それは用水路である、と理解した。私の生地は立谷川の扇状地にあり、扇状地末端までは殆ど水利が無いので、山寺周辺から用水路を造って田畑に配水していたのだが、その用水路の事を我々は「堰」と呼んでいる。山寺堰、荒谷堰、高擶堰、干布堰などだ。
★ ところがWebで「堰」と検索すると「堰とは川を堰き止める設備、つまり小規模なダムの事」とある。用水路を「堰」と呼ぶ、とは書いていない。用水路の事を「堰」と呼ぶのは山形県、秋田県、宮城県、福島県、長野県・・・いや、全国的に呼んでいるのではなかろうか。事典の誤りだろう。
★ もう一つ。堰と言えば、晩秋(文化の日の頃)に行われる村を挙げての「堰上げ」があった。その時の楽しみが「残り葡萄」。葡萄の収穫は遅くとも10中旬までに終わっているが、売り物にならない小さな房などは放置されたままで、それが堰上げの頃には店頭では見ることが出来ない完熟状態で、絶品の美味しさだった。「葡萄は何が上手い?」と聞かれたら、迷う事無く「残り葡萄」。
★ 閑話休題。今回は一枚石沢までしか行かず、二ツ石沢からの堰は見ないでしまった。一枚石沢の堰堤の中がトンネルなのかも確認しなければならない。だからまた行かなければと思っている。2度目は堰に水が流れている時期が良いだろう。